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日経225オプション取引で1億円を稼ぐまで オプションボラティリティ売買入門
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私が読んで良かったと思う本を紹介します。

第1回目は、「オプションボラティリティ売買入門」です。

お勧め度:(低)★★★★☆(高)
難易度 :(低)★★★★☆(高)

オプションに関する著書は、数が少なく、また、その内容は初心者向けの解説になっているものが多いです。
この著書は、珍しく初心者向けではなく、そして内容の濃い1冊です。

内容は、オプションの理論価格が決定される過程やその変動要因の分析、リスク指標の評価、オプション価格と理論価格の差について、ボラティリティに関すること、ボラティリテイの上下を狙ったスプレッド、裁定取引、ブラックショールズ式モデルと現実の世界の違いなど、幅広く書かれています。図表も割合多めにあり、そのことが記述内容の理解に役立ちます。

私は、この本を読むことにより、プット売りの優位性を知り(下記記事参照)
   オプションは買うべき?それとも売るべき?
また、フューチャーボラティリティとインプライドボラティリティの差を利用して利益を狙う手法を思いつくなど(下記記事参照)
  デルタニュートラル実験、利益予想と今後の戦略
この著書に記述されている内容にヒントを得て、実際の取引に役立てています。

この本に書かれている内容の難易度が高く、また、内容が濃いこともあり、私は読むのに1か月近くかかってしまいました。(寝る前とかに読んでいると、ちょっと読みすすんだところで、もっと時間をかけてじっくり読もうと思って途中で挫折してしまい、翌日、挫折したところからやり直しといった感じで、時間がかかりました。) それでも、読み飛ばした部分もあり、理解できていない部分も多く残っているので、再度じっくりと読みたいと思っています。

◎こんな方にお勧め
・相場の上下を狙う買い戦略やスプレッド、売り戦略でタイムディケイを狙うショートストラングルなどの手法以外に、ボラティリティをオプション売買に生かしたいと考えている方
・オプションの価格決定要因やその要因が変化することによる価格への影響を知り、売買へ生かしたいと考えている方

×この本の欠点というか…
・高いです
・米国市場を中心に書かれていて、日経225オプションに関する話は当然ありません
・難易度は高いです。オプションの基礎的知識があることは大前提で、さらにその知識を深めようという欲求がある方にお勧めします。知識欲求がない方にはお勧めできません(きっと途中で挫折すると思います)

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コメント
この記事へのコメント
こんにちは
この本を買ったのは昨年の夏ですが、なかなか読むに骨が折れますね。しかし、他は全く違う良書ですね。スプレッドの本もこれくらい詳しくデータ入りで書いてあればよいのですが、残念ながらそんな本はなく、相当時間をかけて検証する羽目に陥りました。
 さて、この本のぼらてィリティ売買(デルタニュートラル)手法は、理論価格と実際のIVのギャップに着目する手法のように思いますが、てつやさんは理論価格を気にされていますか?
 また、なぜ、常にデルタヘッジをし続けるかの説明としてボラティリティが連続複利であるのと、ヘッジ勝敗が頻度により平準化されるという説明がありますが、このあたり、実際にやってみた感覚はいかがでしょうか?これが本当なら、自動売買プログラムでも作らない限り、とてもサラリーマンにはできない手法だと感じています。
2007/05/13(日) 20:44 | URL | すみパパ #-[ 編集]
すみパパさんへの返信です
すみパパさん、コメントありがとうございます。

そもそもこの本を読むきっかけになったのは、すみパパさんがどこかで勧めていたからです。読んで、本当に良かったと思っています。でも難しい本ですね。あと1~2回は読まなければ完全に理解できなさそうです。

スプレッドに関する理論を書いた本は全く期待できないですね。増田さんとかがちゃんと書いてくれればよいのですが、彼の本は表面的な内容に終わり期待はずれです。一番良かったのはすみパパさんのブログでしたね。近い将来、パワーアップして復活する日を待ち遠しく思っています。

>…てつやさんは理論価格を気にされていますか?
難しい質問ですね。理論価格がわかるためには、本当はフューチャーボラティリティを知る必要がありますが、それはわかりません。ということで、ヒストリカルボラティリティから推測するしかないですが、HV≒17%として、フューチャーボラティリティも同じ17%と思っています。ただ、私のデルタニュートラル実験は、20%以上の高いIVのプットを売り、15%程度の低いIVのコールを買うことにより、ボラティリティのさや取りを狙った戦略です。さや取りなので、フューチャーボラティリティから計算される理論価格は本来はあまり影響ないです。但し、私のポジションの場合、プット売りのリスクヘッジを考えてコール買いの影響が大きいポジションなので、フューチャーボラティリティが高いのは歓迎です(そういう意味では、フューチャーボラティリティが高くなって、理論価格も高くなることは歓迎です)

…とてもサラリーマンにはできない手法だと感じています。
どういうポジションにするかによって、デルタヘッジの重要性が変わってくると思います。たとえば、ファーOTMで組んだショートストラングルならば、デルタヘッジを頻繁にする意味は少ないので、サラリーマンでも問題ないと思います。反対にATMで組んだロングストラドルのようにガンマプラスのポジションは、デルタヘッジを定期的に行うことにより安定した利益を狙うことが可能だと思いますのでデルタヘッジは重要になると思います。私の実験手法(OTMプット売り+OTMコール買い+先物売りでデルタヘッジ)のポジションは、原資産の変化、ボラティリティの変化、残存日数の変化により常にデルタや他のギリシャ文字が変化します。このポジションでは、デルタヘッジ以外にも、ガンマやセータのコントロールが重要だと考えています。前場の寄り、後場の寄り、大引けの引け成りぐらいしかトレードできないサラリーマントレーダーには厳しい手法のような気がします。(なんて偉そうにいっていますが、未だ実験段階です。ちゃんと利益が出せるようになったら、こういう点もちゃんと記事にしてみたいと思っています。)
2007/05/13(日) 21:33 | URL | てつや #6AObPM3w[ 編集]
ネガティブガンマのデルタヘッジ
私もレシオのデルタヘッジは昨年末から何度かやっていますが、ネガティブガンマのデルタヘッジはなかなか難しいと感じています。
理由は、例えば、コールレシオで上昇時デルタマイナスを補正すべく先物買いをし、反落してヘッジをはずすということを繰り返すと、毎回損失になります。まぁ、その分レシオの売りのタイムディケイを獲得できるのでトータルでは損ではないのですが、ほっといて、売りが行使されそうになったとき外に逃がす方がよいのではないかと感じています。
 なお、「ボラティリティ売買入門」のどっかのページにSSとレシオとバラフライのボラティリティ耐性の比較グラフが載っていましたが、やはりSSよりレシオの方がボラティリティ上昇耐性も証拠金あたり利益率も高いですね。ということで私は現在売りを必要以上に多くしない(ダブル)レシオを主体としています。
2007/05/14(月) 00:34 | URL | すみパパ #-[ 編集]
Re:ネガティブガンマのデルタヘッジ
すみパパさん、コメントありがとうございます。

デルタヘッジの意味合いがネガティブガンマとポジティブガンマで異なってくるので、ネガティブガンマのデルタヘッジが難しいのだと思います。
・ネガティブガンマ…デルタヘッジを繰り返すことにより、最大利益が減っていくが、原資産がさらに変動するリスクを減らすことができる
・ポジティブガンマ…デルタヘッジを繰り返すことにより、その時点での利益を確定することができるが、原資産がさらに変動した場合に得られる利益をあきらめることになる。

原資産が一方向に変動する可能性はすくなく、行ったり来たりすることが多いので、行ったり来たりの時に行うネガティブガンマのデルタヘッジはその度に最大利益が減っていく感覚があり、あまりやりたくない気分になるのだと思います。

>なお、「ボラティリティ売買入門」のどっかのページにSSとレシオとバラフライのボラティリティ耐性の比較グラフが載っていましたが…
そのグラフは私にとってもインパクトがあるものでした。それを読んだことにより、ボラティリティ売買としてのレシオやバタフライに興味を持ちました。ということで、そのうち研究してみてこのブログに結果の記事をのせようと考えています。
2007/05/14(月) 07:59 | URL | てつや #Ju3Ta2N2[ 編集]
損益分析ツール
(2回も送れなかったようで再送します。重複登録となってしまったらご容赦ください。)

てつやさん

ポジションを拝見させていただきました。とても初めて半年のトレーダーと思えません。迫力あります。

恥ずかしながら、小生が作ったオプション損益分析ツールをご紹介します。http://www.myit.jp/product/optist/

よろしければ、てつやさんの実践で使っていただいて、コメントをいただければと思います。

一応、入会が必要とさせていただいていますが、「てつやさん」と名乗っていただければ、アカウントを登録いたします。

よろしくお願いいたします。
2007/06/12(火) 23:01 | URL | オプティスト #Xr8gvVBw[ 編集]
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