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日経225オプション取引で1億円を稼ぐまで 証拠金制度などを勝手に提言
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オプション売りを禁止・制限している証券会社がまだまだたくさんあり、オプショントレーダーにとっては仕事場が制限されてしまっている状況が続いています。

今晩はなんだか寝苦しく布団の中でアレコレと考えていたのですが、なんとなくちゃんと整理してみたくなり布団から抜けだしてしまいました(笑)
といっても、きちんとまとまってるわけではないのですが、以下私が思うことに関してお付き合いください。

先日の東日本大震災で、オプション取引に関する問題点がいろいろと発覚しました。
・証拠金以上に損失を出し追証を払えないトレーダーが続出
 →証拠金制度の欠陥
・松井証券のロスカット口座の問題に代表されますが、夕場の取引が閑散となるタイミングで約定値が飛んでしまい(極端な例だと制限値幅制限の上限で約定)、そのタイミングで強制決済をされて大損失となった個人が多数
 →取引システムの欠陥

提言1:証拠金制度の欠陥に関して
 SPANはトレーダー(特に我々のようにリスクを限定したスプレッド取引を多用するタイプ)にとっては、とても優秀な仕組みだと思っています。今回の証拠金不足に至った最大の理由は、このSPANの仕組みそのものが悪いのではなく、パラメータを決めるためにつかった期間の相場が安定していたため、必要以上に証拠金を安くしてしまったということだと思います。
 現在、プライススキャンレンジ・ボラティリティスキャンレンジを算出する為につかっている期間は、4週間および24週間の2種類。それぞれの期間の99%をカバーできるようにスキャンレンジが決定されています。
 対策は簡単ですよね。算出期間に5年とかの長期のものを加える。これをするだけで極端に安い証拠金設定を避けられるハズです。
 本来は取引所がそういう長期レンジで計算したパラメータを提示すればいいと思うのですが、証券会社独自でこれをやっているのがIB証券のようです(伝聞系)。証拠金の計算過程においてスパンリスクの計算をしますが、SPANは16のシナリオに基づいてこの計算を行っています。IBはこれに4つの独自シナリオを加えているようで過去の相場変動の激しい時にも耐えられるようなリスク計算がされているようです。取引所まかせにせず、リスク管理を考えた証拠金制度を運用しているIB証券は立派だと思います。

提言2:取引システムの欠陥に関して
 ありえない価格でいきなり約定してしまうシステムはどうにかしなければいけないと思います。安心してトレードする為のインフラ作りは必要ですよね。
 あり得ない価格が起きるのは板がスカスカだからでしょうから、そういう状態が回避されるまで取引停止すればいいのだと思います。
 例えば、売り気配と買気配が10ティック以上はなれてたら1分待つ。それで約定しない場合は1分毎に10ティックずつ動かしていく、なんてやり方が考えられるかもしれません。
 現状ほとんどの証券会社は、証拠金不足の計算(追証の判定)を1日1回だけ行っていて不足があれば翌日に入れればいいところが多いので、いきなり強制決済でありえない価格で約定なんてことはあまり考えなくていいのですが、今後はリアルタイムで証拠金不足計算&強制決済をする松井証券ロスカット口座やIB証券のような方式が主流になってくるかもしれません。近い将来、そういう証券会社を使わざるを得なくなるかもしれませんが、その時に大証のシステムが現在のままだと不安で仕方ないと考えています。

あとがき
震災が3月のSQ日で今日は6月のSQ日となります。取引カレンダーではちょうど3ヶ月です。その間、証券会社のオプション売りに関する制限がどんどん厳しくなっていきました。最近は少し緩和の気配がみえてきましたが、それでも以前の状態には程遠いと思います。また、以前と全く同じ仕組みで再開されるなら、再度悲劇が繰り返される可能性が高いと思うのですが、それが改善される気配もみえてきません。
いろんなことが良くなっていきますように・・・
では、もうひと眠りします。おやすみなさい・・・
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コメント
この記事へのコメント
大暴落の証拠金や損切りについて。
質問させて頂きます。
毎月、プット売りを1枚か2枚保有しております。
その他にもプット売りは保有しておりますが、プット買いも保有しておりますので、裸になっているのはプット売り1枚か2枚になります。

暴落対策として、この1枚か2枚のプット売りに損切りをしないといけないのは分かっているのですが、適正損切りプレミアム価格が分かりません。

プレミアム価格は、だいたい40円~50円の価格帯のものが多いです。

大暴落時用の損切りですので、通常の2倍とかその辺りの損切りではなく、150円、200円、300円とかになると思うのですが、損切りを入れても その前に追証になってしまったら意味がありませんので、そのあたりの教授をよろしくお願いいたします。
2015/05/30(土) 14:20 | URL | 嵐 #-[ 編集]
Re:大暴落の証拠金や損切りについて。
嵐さん、コメントありがとうございます。
とっても難しい質問だと思いますので、「私はこう思う」ぐらいの回答になりますが・・・

まず、私の場合です。
普段はプット買いを組み合わせて損失限定としていますので損切りの必要がないようにしています。
そのうえで、相場やIVの動きが自分の想定から大きくはずれた場合はポジを組み替えます。

次に、一般的にはこんな感じでしょうか。
ポジを組む(プットを売る)段階でどこまで損失を許すかを想定しておいて、その状況に達したら機械的に損切り。
どんだけ下がっても耐えられるのなら損切りしないという選択肢もあると思います。
ただ、ITMになったOPは流動性が下がるし手数料も高くなるので、例えばプレミアム1000円を目処に決済するなり、先物に変更するなり、違うポジに組み替えるという選択もあるかと思います。

参考になれば幸いです。
2015/05/30(土) 15:36 | URL | てつや #Ju3Ta2N2[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015/05/30(土) 17:54 | | #[ 編集]
Re:管理人のみ閲覧できます
嵐さん、コメントありがとうございます。
管理人のみ閲覧になってるので非常に答えづらいです。
質問1:損失約45万円か? →YES
質問2:損失約100万円の式 質問の意図がよくわからなくてお応えできないです。申し訳ございません。
質問3:ATMのプレミアム価格 これはいろいろです。原資産価格、残存期間、IVなどにより数10円ぐらいのこともあるし、1000円ぐらいになることもあるとぐらいにしかお答えできません。普段から相場をみて感覚をつかむのもありだし、正確に知りたければBS式から計算できるので(計算ツールなどはインターネット上にもあると思います)計算してみるといいと思います。
2015/05/30(土) 18:49 | URL | てつや #Ju3Ta2N2[ 編集]
てつや様

丁寧な返信ありがとうございます。

オプション経験が短いため、勉強不足、的を得てない質問等ありましたら申し訳ありません。

およそ多い時で、証券会社保証金に占めるSPAN証拠金は50%ぐらいです。

現状、売りで利益を確保する手法しか知りませんので、どうしても、プット売の建玉が1枚or2枚 ヘッジが効いていない状況が継続します。

例えば、18000円のプット売1枚を保有していたとして、ある程度18000円に日経225先物が近ずいてきたら、18000円のプット買1枚を購入して、17750円ぐらいのプット売2枚を購入します。
保有玉の約定プレミアムは、1枚/平均40~50円ぐらいで、証拠金は27万~35万ぐらいです。


よって、プット売の暴落時対策を考えています。

損切り1000円 500円 300円のどれかに設定した場合、損切りがされる前に証拠金不足の追証になるのではないかと不安です。

良い計算方法(暴落時のIVがどれぐらい膨らむのか、デルタがどうなるのか、異常時の計算方法はあるのか)
とか、あるのでしょうか?

又、日経225が1000円以上、1日に下落したら、証拠金は何倍に膨らむのでしょうか?

よろしくお願いします。




2015/05/30(土) 20:27 | URL | #-[ 編集]
嵐さん、コメントありがとうございます
質問内容と回答が少しずれますがお許し下さい。

◯プット売1枚で下落→それを決済して更に下を2枚売るやり方について
 とってもリスクが高い方法だと思います。1枚売りが2枚売り、2枚売りが4枚うりと倍々に増えていき、リスクはそれ以上に増大するやり方だと思います。膨大な資金がある場合を除きやめた方が賢明だと考えます。(大暴落さえなければ利益を出しやすいやり方でもあると思うので、全てを否定しているわけではありません)

◯暴落時の証拠金について
 まず、言葉の定義を確認しておきます。
 証拠金=(SPAN証拠金額×掛目)-ネットオプション価値の総額
 大暴落でプット売りがITMになると、おおよそ先物1枚と同程度のSPAN証拠金がかかります。先物1枚のSPAN証拠金額は、今は60万円程度ですが、大暴落だとSPAN証拠金額が引き上げられます。例えば1日に1000円の暴落だと証拠金は100万円、2000円の暴落だと200万円。 なので、大暴落時には、プット売1枚につき100万円200万円のSPAN証拠金額がかかると考えてるのがいいかと思います。さらに、大暴落時には、掛目も緊急引き上げされることが一般的なので、実際の証拠金はそれ以上になります。
 手持ちのポジで大損して、さらに証拠金がとてつもない金額になって踏んだり蹴ったり状態になるかと思います。

◯まとめなど
 ヘッジ買いのない単純売りをしていると、暴落時の証拠金は途方もない金額になることがあります。
 手前味噌ですが、証拠金の考え方については以下にまとめていますのでよろしければご参考に(他のどのサイトよりもわかりやすいと自負しています)
http://nikkei225indexoption.blog86.fc2.com/blog-entry-1124.html
 また、これも手前味噌ですが、私の場合は下記のようなエクセルシートで、相場変動時の損益や証拠金のシミユレートをして大暴落に備えています
http://nikkei225indexoption.blog86.fc2.com/blog-entry-1050.html
2015/05/31(日) 00:03 | URL | てつや #Ju3Ta2N2[ 編集]
てつや様
>ヘッジ買いのない単純売りをしていると、暴落時の証拠金は途方もない金額になることがあります。

素晴らしいアドバイスありがとうございます。
損切りは、早目に行い、売り重視の考え方を改めて利益確保できるように勉強していきます。

今回は、誠にありがとうございました。
2015/06/02(火) 11:51 | URL | 嵐 #-[ 編集]
嵐さんコメントありがとうございます
売りでなくてどうやって儲けるのか?
というのは非常に難しくて、私も試行錯誤中です。安全に儲けるコツを早く掴みたいものです。
2015/06/02(火) 15:43 | URL | てつや #Ju3Ta2N2[ 編集]
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