3/28より証拠金があがるようです。
日経225については、現在のプライススキャンレンジが270,000円が変更後999,000円になるようです。
さて、これがどれぐらいのインパクトになるのか3/18(金)終値で計算してみました(普段私が使っている近似計算を使っているので実際のものとは多少異なりますがご了承ください)。下表は売り1枚あたりの証拠金です。

計算の前提に使った変更後のボラティリティスキャンは31%としています。
(基準ボラティティが3/14:35.95%、3/15:66.96%で、この差が約31%でした。この求め方でいいのかちょっと自信がないです)
ちなみに変更前(=現在)は、4.2%
SPAN証拠金額が5倍~10倍に急上昇するようなので、要注意です。
ものすごく大雑把に証拠金について説明
SPAN証拠金額:原資産がプライススキャンレンジの範囲で変動、IVがボラティリティスキャンの範囲で変動した場合の最大損失
SPAN採用の証券会社の証拠金の額は、一般的に (SPAN証拠金額×掛け目)-ネット・オプション価値の総額
掛け目は通常100%~120%の会社が多いですが、現在は引き上げを行い140%~200%になっている会社も多い。ひまわり証券はなんと500%
今回の大暴落によって、証拠金引き上げや売り枚数制限をしている証券会社が多数あります。
いろんな意見があると思いますが以下私がおもうところです。
1.取引所(大証)がルールに則ってSPAN証拠金額を決めていますが、それが安すぎる。過去の変動をみれば、プライススキャンレンジ270000、ボラティリティスキャンレンジ4.2%はあり得ないのでは? ちなみに全く同じものを取引するCME日経先物のプライススキャンレンジは大証の2倍だった気がします(現在どうなっているか未調査)
2.大証の証拠金引き上げタイミングは遅すぎる。2週間もまたなきゃいけないというのはあり得ないでしょう。翌日即反映ぐらいの体制を整えてもいいのでは? また、証券会社がSPAN証拠金額の掛け目を変更するというルールを整えたり運用したりする必要があるのは、大証が機動的に動かないというのが理由のひとつかもしれません。
3.追証を回収できずに大きな損失を出している証券会社がたくさんあるようです。証券会社自体のリスク管理を再度みなおして欲しい。突然の事業廃止や売り枚数制限などでそのツケが優良な個人(手数料を落とし続けるという意味)に回ってくるなんてあり得ない。
4.証拠金の緊急引き上げはやっていいこと(いや、やるべきこと)だと思いますが、突然の売り枚数制限は絶対にやめてほしい。売れないことでリスクになる事象も多いと思う。
上記のようなことを書いている私ですが、私自信も証拠金引き下げのタイミングではとても喜んでいました。証拠金が高いと、スプレッド取引がやり辛いんです。ただ、今回のようなことがあったので証拠金が安すぎるというのは問題が多いということを改めて考えさせられました。痛手を負った個人が多数でたことで何らかの規制が入るかもという噂もありますが、そうならず健全な市場として発展することを切に願っています。
日経225については、現在のプライススキャンレンジが270,000円が変更後999,000円になるようです。
さて、これがどれぐらいのインパクトになるのか3/18(金)終値で計算してみました(普段私が使っている近似計算を使っているので実際のものとは多少異なりますがご了承ください)。下表は売り1枚あたりの証拠金です。

計算の前提に使った変更後のボラティリティスキャンは31%としています。
(基準ボラティティが3/14:35.95%、3/15:66.96%で、この差が約31%でした。この求め方でいいのかちょっと自信がないです)
ちなみに変更前(=現在)は、4.2%
SPAN証拠金額が5倍~10倍に急上昇するようなので、要注意です。
ものすごく大雑把に証拠金について説明
SPAN証拠金額:原資産がプライススキャンレンジの範囲で変動、IVがボラティリティスキャンの範囲で変動した場合の最大損失
SPAN採用の証券会社の証拠金の額は、一般的に (SPAN証拠金額×掛け目)-ネット・オプション価値の総額
掛け目は通常100%~120%の会社が多いですが、現在は引き上げを行い140%~200%になっている会社も多い。ひまわり証券はなんと500%
今回の大暴落によって、証拠金引き上げや売り枚数制限をしている証券会社が多数あります。
いろんな意見があると思いますが以下私がおもうところです。
1.取引所(大証)がルールに則ってSPAN証拠金額を決めていますが、それが安すぎる。過去の変動をみれば、プライススキャンレンジ270000、ボラティリティスキャンレンジ4.2%はあり得ないのでは? ちなみに全く同じものを取引するCME日経先物のプライススキャンレンジは大証の2倍だった気がします(現在どうなっているか未調査)
2.大証の証拠金引き上げタイミングは遅すぎる。2週間もまたなきゃいけないというのはあり得ないでしょう。翌日即反映ぐらいの体制を整えてもいいのでは? また、証券会社がSPAN証拠金額の掛け目を変更するというルールを整えたり運用したりする必要があるのは、大証が機動的に動かないというのが理由のひとつかもしれません。
3.追証を回収できずに大きな損失を出している証券会社がたくさんあるようです。証券会社自体のリスク管理を再度みなおして欲しい。突然の事業廃止や売り枚数制限などでそのツケが優良な個人(手数料を落とし続けるという意味)に回ってくるなんてあり得ない。
4.証拠金の緊急引き上げはやっていいこと(いや、やるべきこと)だと思いますが、突然の売り枚数制限は絶対にやめてほしい。売れないことでリスクになる事象も多いと思う。
上記のようなことを書いている私ですが、私自信も証拠金引き下げのタイミングではとても喜んでいました。証拠金が高いと、スプレッド取引がやり辛いんです。ただ、今回のようなことがあったので証拠金が安すぎるというのは問題が多いということを改めて考えさせられました。痛手を負った個人が多数でたことで何らかの規制が入るかもという噂もありますが、そうならず健全な市場として発展することを切に願っています。