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日経225オプション取引で1億円を稼ぐまで 証拠金関連
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2023/11 |  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 | 2024/01

オプション売りを禁止・制限している証券会社がまだまだたくさんあり、オプショントレーダーにとっては仕事場が制限されてしまっている状況が続いています。

今晩はなんだか寝苦しく布団の中でアレコレと考えていたのですが、なんとなくちゃんと整理してみたくなり布団から抜けだしてしまいました(笑)
といっても、きちんとまとまってるわけではないのですが、以下私が思うことに関してお付き合いください。

先日の東日本大震災で、オプション取引に関する問題点がいろいろと発覚しました。
・証拠金以上に損失を出し追証を払えないトレーダーが続出
 →証拠金制度の欠陥
・松井証券のロスカット口座の問題に代表されますが、夕場の取引が閑散となるタイミングで約定値が飛んでしまい(極端な例だと制限値幅制限の上限で約定)、そのタイミングで強制決済をされて大損失となった個人が多数
 →取引システムの欠陥

提言1:証拠金制度の欠陥に関して
 SPANはトレーダー(特に我々のようにリスクを限定したスプレッド取引を多用するタイプ)にとっては、とても優秀な仕組みだと思っています。今回の証拠金不足に至った最大の理由は、このSPANの仕組みそのものが悪いのではなく、パラメータを決めるためにつかった期間の相場が安定していたため、必要以上に証拠金を安くしてしまったということだと思います。
 現在、プライススキャンレンジ・ボラティリティスキャンレンジを算出する為につかっている期間は、4週間および24週間の2種類。それぞれの期間の99%をカバーできるようにスキャンレンジが決定されています。
 対策は簡単ですよね。算出期間に5年とかの長期のものを加える。これをするだけで極端に安い証拠金設定を避けられるハズです。
 本来は取引所がそういう長期レンジで計算したパラメータを提示すればいいと思うのですが、証券会社独自でこれをやっているのがIB証券のようです(伝聞系)。証拠金の計算過程においてスパンリスクの計算をしますが、SPANは16のシナリオに基づいてこの計算を行っています。IBはこれに4つの独自シナリオを加えているようで過去の相場変動の激しい時にも耐えられるようなリスク計算がされているようです。取引所まかせにせず、リスク管理を考えた証拠金制度を運用しているIB証券は立派だと思います。

提言2:取引システムの欠陥に関して
 ありえない価格でいきなり約定してしまうシステムはどうにかしなければいけないと思います。安心してトレードする為のインフラ作りは必要ですよね。
 あり得ない価格が起きるのは板がスカスカだからでしょうから、そういう状態が回避されるまで取引停止すればいいのだと思います。
 例えば、売り気配と買気配が10ティック以上はなれてたら1分待つ。それで約定しない場合は1分毎に10ティックずつ動かしていく、なんてやり方が考えられるかもしれません。
 現状ほとんどの証券会社は、証拠金不足の計算(追証の判定)を1日1回だけ行っていて不足があれば翌日に入れればいいところが多いので、いきなり強制決済でありえない価格で約定なんてことはあまり考えなくていいのですが、今後はリアルタイムで証拠金不足計算&強制決済をする松井証券ロスカット口座やIB証券のような方式が主流になってくるかもしれません。近い将来、そういう証券会社を使わざるを得なくなるかもしれませんが、その時に大証のシステムが現在のままだと不安で仕方ないと考えています。

あとがき
震災が3月のSQ日で今日は6月のSQ日となります。取引カレンダーではちょうど3ヶ月です。その間、証券会社のオプション売りに関する制限がどんどん厳しくなっていきました。最近は少し緩和の気配がみえてきましたが、それでも以前の状態には程遠いと思います。また、以前と全く同じ仕組みで再開されるなら、再度悲劇が繰り返される可能性が高いと思うのですが、それが改善される気配もみえてきません。
いろんなことが良くなっていきますように・・・
では、もうひと眠りします。おやすみなさい・・・
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【1】長い前置き

証拠金計算についてまとめてみようと思います。

このブログへもコメントなどで過去に何度か質問していただいていて、参考になる資料や他の人のブログ記事などを紹介したことがあります。そういう経緯もあり、自分なりにまとめたものを書いてみたいと常々思ってました。ということでやっと決行します。

私は、一般的なオプショントレーダーよりは証拠金について勉強していると思いますが、すべてについて把握しているわけではないです。また2月に大証が新システムになってから細かい部分の変更があったと思われますが、それについてもすべてを把握しているわけではないです。ただ、考え方についてはきちんと把握できているつもりです。

SPAN証拠金の制度は、ややこしいと思われていますが、基本さえ押さえればそんなに難しいことではないと考えています。この記事では、証拠金についてきちんと学びたいと思っている方に向けて、基礎的な部分を書いてみようと思います。

以下に続く本題は全くの初心者には難易度が高いと思いますが、次のようなオプションの基本的な知識があれば理解できると思います。以下、その知識
・オプションのリスク指標(デルタ、ベガなど)についての知識がある
・オプションのプレミアムが、原資産・権利行使価格・IV・残存期間などをパラメータに
 もつ関数を使って求めることができることを知っている。
・コールやプット単体での損益曲線がわかる
 (原資産の上下やIVの上下、時間経過でプレミアムがどのように変化するかが
  わかる)
・同様に、バタフライ、カレンダースプレッドなど合成ポジションの知識があり、損益曲線
 がわかる

【2】ここから本題 証拠金、SPAN証拠金額、ネットオプション価値の総額
※以下、証拠金計算は私の近似計算を使っています。大証や証券会社から出される金額と微妙にずれていることをご考慮していただければと思います。以下は計算に使った条件です。軽い気持ちで以下をご覧になる方には不要な情報と思いますが、厳密に見たい方には参考になると思いますので、念の為に記述しておきます。http://blog-imgs-32.fc2.com/n/i/k/nikkei225indexoption/201104152210063a3.png


【2-1】と言いつつ、前振りから
まず、証拠金ですが我々トレーダーから見れば証券会社へ預ける担保であり、証券会社からみれば取引所へ預ける担保です。我々トレーダーからみれば証拠金は安い方がいいに決まっていますが、証券会社や取引所からみればトレーダーが破綻した場合でもきちんと回収できるぐらい余裕があった方がいいです。ただ、証拠金が高すぎると利用する人がいなくなるから「適切」な証拠金設定が必要となります。そこで、頭のいい人達が考えた合理的な計算方法がSPANです。

【2-2】同じ損益曲線でも証拠金は異なる
そのSPANを使った証拠金ですが、全く同じ損益曲線を持つ合成ポジションでもその証拠金は全然違う金額になるということをご存知でしょうか?証拠金がリスクに応じて設定されるものだとすれば、同じ損益曲線のポジションならリスクは同じと考えられるので同じ証拠金であってもいいと思いますが、そうではないのです。どういうふうに違いがあるのかというのだけを以下の表に例示してみます。
いろんなポジションの証拠金(結果のみ)
番号1と番号2は同じ損益曲線をもつカレンダースプレッド、番号1は一般的なカレンダー、番号2は番号1のプット買いを、コール買い+先物売り(合成すればプット買いと同じポジション)に置き換えたものです。番号1では証拠金が必要であるのに対して、番号2では0になっています。
※カレンダースプレッドの証拠金に慣れ親しんだ方ならアレ?と思うと思いますが、番号1はカレンダーにしては珍しく証拠金がかかるようです。なぜ、そうなるかなどは後ほど説明してみます。
同様に、番号3は一般的なバタフライで証拠金は微々たるものですが、同じ損益曲線の番号4はそれなりに証拠金がかかっています。
番号5と番号6は、ショートストラングルと同じ損益曲線をもつ合成ポジションをプット売りとミニ先を使って実現したのもです。ミニ先をどの限月を使うかを変えるだけで証拠金が微妙に異なることにご注目ください。

【2-3】証拠金=(SPAN証拠金額×掛目)-ネットオプション価値の総額
 この式は、証券会社のオプション取引ルールで目にした方が多いと思います。掛目は、現在では1.0のところが多いようですが、証券会社の独自判断で変更されたりする場合もあるようで、東日本大震災直後には、1.4~2.0に引き上げられたところが多かったようです。ちなみに、大証が証券会社からとる証拠金は、常に掛目1.0です(のハズです)
 さて、番号1~6のポジションの 証拠金、SPAN証拠金額、ネットオプション価値の総額 表にしたのが下図です(以下、掛目は常に1.0としています)
いろんなポジションの証拠金(SPAN証拠金額と証拠金)
 この図で注目して欲しいのは、「SPAN証拠金額」の欄です。同じ損益曲線をもつものを比べていただきたいのですが、番号1と番号2は同じ金額、番号3と番号4も同じ金額、番号5と番号6は異なっているものの似たような金額となっています。
 SPAN証拠金額は、そのポジションのリスクを評価したものです。同じ損益曲線のポジションならば同じリスクと考えられます。
 ならば、この金額をそのまま証拠金として採用すればいいじゃないかという話になりそうですが、そうはなりません。例えば単純プット買い。100円のプットを買いました。その時点で100円を支払います。このポジは損失限定で支払った以上の損失を受ける心配はありません。損をするリスクは0円でないのですが、支払った以上の損失を受ける心配はありません。つまり、証拠金=0でいいのです。
 もう、おわかりだとおもいますが、オプション売買によって現金の授受が発生します。この現金の授受の金額が、すなわち「ネットオプション価値の総額」です。
 「証拠金」は、ポジションのリスクを計算した「SPAN証拠金額」から、現金の授受分「ネットオプション価値の総額」を差し引いたものになります。
 話はダブリますが、証拠金余力の観点からみてみます。以下、当初資金100万円としてポジションを建てた後の証拠金余力を算出してみました。下記表の証拠金余力の欄にご注目ください。
いろんなポジションの証拠金(証拠金余力に注目)
 まず、番号3と番号4を比べてください。全く同じ損益曲線を持つポジションですが、証拠金は全然異なっていました。ところが「SPAN証拠金額」「証拠金余力」は同じ金額となりました。ポジを建てることで現金授受が発生し、その金額の違いにより「証拠金」の金額は異なるものの、証拠金余力は変わりませんでした。
 番号1と番号2の比較では、番号1の方が証拠金が大きく、つまりたくさんの証拠金を払っています。ところが、証拠金余力は番号1の方が大きかったりします。これは、番号1が現金を受取りのポジション(ネットオプション価値の総額 が負)に対して、番号2のポジションは現金を支払いのポジ(ネットオプション価値の総額 が正)になっている影響です。
 番号5と番号6が若干違うのは、ミニ先の限月の違いによります。SPAN証拠金額を計算する際の商品内スプレッド割増額が異なるからなのですが、これについては後ほど説明します。

【2-4】おさらい
 ・証拠金=(SPAN証拠金額×掛目)-ネットオプション価値の総額
 ・証拠金の大きさがポジションのリスクを表すわけではない。リスクを表しているのは、SPAN証拠金額。
 ・損益曲線が同じポジションならば、SPAN証拠金額は一致する(ただし、先物の限月の選択で少し違う場合がある)
 ・極論すれば、証拠金の金額はどうでもいい金額。見るべきは、SPAN証拠金額 または 証拠金余力

【3】SPAN証拠金額 の計算
SPAN証拠金額はそのポジションのリスクをあらわすと前述しましたが、どういう計算をしているのでしょうか。その計算方法について記述します。例として、番号1~6の計算結果の表が以下となります。
いろんなポジションの証拠金(計算過程付き)

【3-1】スキャンリスクの計算
 スキャンリスクは、SPAN証拠金額の計算をするうえでの根幹です。
 過去半年とかの一定の期間の相場変動実績をもとに、最大でどれぐらいの損失が発生する可能性があるのかを計算したものが、スキャンリスクです。
 スキャンリスクの計算にあたっては、プライス・スキャンレンジ 、ボラティリティ・スキャンレンジの2つのパラメータを使います。
それぞれ、現在の値は、
  プライス・スキャンレンジ (円)    1,050,000円
  ボラティリティ・スキャンレンジ (%)  30%
と、なっています。
 プライススキャンレンジの決め方ですが、日経平均株価の終値で (A)過去4週間の最も大きい変動 (B)過去24週間の上位2番目の変動 を比較し、(A)と(B)の大きい方がその値になります。以前は変動幅の絶対値より決めていましたが、この2月から変動率をもとに計算するように変更されました。
 ボラティリティスキャンレンジは、基準ボラティリティという大証が発表するIVの一種があって、この変動幅について、プライススキャンレンジと同様な方法で算出します。
 で、日経平均株価やIVがこのプライス・スキャンレンジ、ボラティリティ・スキャンレンジの範囲で動いた際の最大損失を求めた結果が、スキャンリスクとなります。
 ただ、この計算を厳密にするととっても大変なことになるので、いくつかのパターンをサンプリングして計算しています。そのサンプリングが、16のシナリオと呼ばれています。16のシナリオで計算した結果のうち、最悪の損失が、スキャンリスクとなります。以下、16のシナリオを表にしたものです(説明はしょりすぎかな…)
16のシナリオ
 そして、具体例として、5番のポジにつて計算したものが下記の表です。
スキャンリスク計算例
 この例の場合、シナリオの番号11、つまり原資産がプライススキャンレンジ分(=1050円分)上昇、かつ、IVがボラティリティスキャン分上昇(=30%分)上昇した時が最大損失となり、その金額が-504,988円です。この金額がすなわち、スキャンリスクです。

【3-2】商品内スプレッド割増額の計算
 古い資料だと、限月間割増額の計算と記述される場合があります。この古い表現の方がすんなり受け入れやすいですね。例えば、6月限先物買い9月限先物売りのポジションを考えてみます。このポジションは損益曲線上では、相場がどれだけ変動しても損益0です。ところが、現実の取引では、6月限と9月限のさやは常に変化しています。このリスクを金額計算したものが、商品内スプレッド割増額です。
 計算にあたり、「1ネット・デルタ当たりの商品内スプレッド割増額」というパラメータを使い、この値は現在 30,000です。
 前述の6月限先物1枚買い9月限先物1枚売りのポジションならば、割増額の計算結果は、ちょうど30,000円となります。
 実際に計算する場合は、ポジションをそれそれの限月にわけ、それぞれの限月のデルタを算出し、デルタが正の限月のデルタ合計とデルタが負の限月のデルタ合計を比較、その絶対値が低い方×「1ネット・デルタ当たりの商品内スプレッド割増額」で求めます。

【3-3】売オプションの最低証拠金額の計算
 FOTMになり、既に0円評価になっているプット売りでも、リスクは存在します。【3-1】などの結果では過小評価されすぎのオプション銘柄のリスク評価をするのかこの計算です。
 計算にあたり、売オプション1単位当たりの最低証拠金額 というパラメータを使います。この値は、現在27,000円です。
 計算方法は、単純に売りオプションの枚数を数えて、売オプション1単位当たりの最低証拠金額 と掛け算するだけです。 

【3-4】SPAN証拠金額 の計算
長らくお付き合いいただきありがとうございました。やっと、SPAN証拠金額 です。
【3-1】【3-2】【3-3】の結果を用いれば、この計算ができます。
普通は、【3-1】の結果と【3-2】の結果の足し算がSPAN証拠金額となります。ただ、そのリスクが過小評価されている場合があり、その結果より【3-3】が大きくなるならば、【3-3】の値が、SPAN証拠金額として採用されます。
以上は、日経225先物・オプションだけを考慮した計算方法について記述しました。例えば日経300先物と組み合わせた取引の場合とかは、さらに複雑な考慮点があったりしますが、この記事では省略します。

【3-5】番号1~番号6の証拠金計算の補足
特徴的な部分について、説明してみます。
番号1:
カレンダーなのに証拠金が必要となっています。現在のボラティリティ・スキャンレンジは30%ですが、ATM付近のオプションのIVが20%前後だったりします。結果、スキャンリスクの計算においてIVが0として計算されるシナリオが出てきて、その結果スキャンリスク=ネットオプション価値の総額 となります。その為、商品内スプレッド割増額の分だけ、証拠金に足がでるという結果になりました。
番号3:
バタフライは、通常建てた時に支払った金額以上に損をすることはありません。が、証拠金が必要なんですね。売オプションの最低証拠金額によって、証拠金が発生していることがわかると思います。
番号5,番号6:
オプションのポジションでデルタが傾いた分を先物でヘッジというのは、一般的な取引手法だと思います。この際、先物をどの限月にするかで証拠金が変わるというのはSPANの制度をご存知無い方には意外だったかもしれません。商品内スプレッド割増額は、相対的に大きくなる場合はあまりありませんが、こういう事象を覚えていて損はないと思います。

【4】最後に
いろいろ書きたかったのですが、思った以上の長文になりましたので、とりあえずこのへんで。
読みづらい文章にお付き合いいただきありがとうございました。
気力があれば、続編も書いてみたいと思います(パラメータの算出方法、清算値の算出方法、私の作ったツール、暴落時など相場が大きく動くとざら場中の証拠金余力がなくなる場合がある落とし穴、etc)

【参考資料】
大証のサイト
SPAN®-証拠金計算方法等について
http://www.ose.or.jp/derivative/500
http://www.ose.or.jp/f/general_cms_pages/7519/wysiwyg/sp_punf2.pdf
証拠金制度
http://www.ose.or.jp/derivative/501

証拠金計算の考え方の初歩は、リョウさんのブログがわかりやすく、参考になると思います。
証拠金について①~証拠金について⑤ をご参照ください
http://blog.goo.ne.jp/stock-master_1981/c/d563170f831dc3135daa2a6ece134d82/2
3/28より証拠金があがるようです。
日経225については、現在のプライススキャンレンジが270,000円が変更後999,000円になるようです。

さて、これがどれぐらいのインパクトになるのか3/18(金)終値で計算してみました(普段私が使っている近似計算を使っているので実際のものとは多少異なりますがご了承ください)。下表は売り1枚あたりの証拠金です。
証拠金計算結果
計算の前提に使った変更後のボラティリティスキャンは31%としています。
(基準ボラティティが3/14:35.95%、3/15:66.96%で、この差が約31%でした。この求め方でいいのかちょっと自信がないです)
ちなみに変更前(=現在)は、4.2%

SPAN証拠金額が5倍~10倍に急上昇するようなので、要注意です。


ものすごく大雑把に証拠金について説明
SPAN証拠金額:原資産がプライススキャンレンジの範囲で変動、IVがボラティリティスキャンの範囲で変動した場合の最大損失
SPAN採用の証券会社の証拠金の額は、一般的に (SPAN証拠金額×掛け目)-ネット・オプション価値の総額
掛け目は通常100%~120%の会社が多いですが、現在は引き上げを行い140%~200%になっている会社も多い。ひまわり証券はなんと500%




今回の大暴落によって、証拠金引き上げや売り枚数制限をしている証券会社が多数あります。
いろんな意見があると思いますが以下私がおもうところです。

1.取引所(大証)がルールに則ってSPAN証拠金額を決めていますが、それが安すぎる。過去の変動をみれば、プライススキャンレンジ270000、ボラティリティスキャンレンジ4.2%はあり得ないのでは? ちなみに全く同じものを取引するCME日経先物のプライススキャンレンジは大証の2倍だった気がします(現在どうなっているか未調査)

2.大証の証拠金引き上げタイミングは遅すぎる。2週間もまたなきゃいけないというのはあり得ないでしょう。翌日即反映ぐらいの体制を整えてもいいのでは? また、証券会社がSPAN証拠金額の掛け目を変更するというルールを整えたり運用したりする必要があるのは、大証が機動的に動かないというのが理由のひとつかもしれません。

3.追証を回収できずに大きな損失を出している証券会社がたくさんあるようです。証券会社自体のリスク管理を再度みなおして欲しい。突然の事業廃止や売り枚数制限などでそのツケが優良な個人(手数料を落とし続けるという意味)に回ってくるなんてあり得ない。

4.証拠金の緊急引き上げはやっていいこと(いや、やるべきこと)だと思いますが、突然の売り枚数制限は絶対にやめてほしい。売れないことでリスクになる事象も多いと思う。

上記のようなことを書いている私ですが、私自信も証拠金引き下げのタイミングではとても喜んでいました。証拠金が高いと、スプレッド取引がやり辛いんです。ただ、今回のようなことがあったので証拠金が安すぎるというのは問題が多いということを改めて考えさせられました。痛手を負った個人が多数でたことで何らかの規制が入るかもという噂もありますが、そうならず健全な市場として発展することを切に願っています。